2013年11月20日水曜日

Nexus 4にAndroid 4.4を適用

Nexus 4にAndroid 4.4 KitKatのファクトリーイメージが公開されました。
というのがしばらく前のお話。どうやら修正すべきバグがあったようで、当初提供されたビルド番号 KRT16OのものがKRT16Sに更新されています。

ファクトリーイメージは以下からダウンロードから可能です。
バグなどにより置き換えられたものはありませんが、過去の4.3、4.2.2なども入手可能です。

https://developers.google.com/android/nexus/images

では、ファイルをダウンロードしてから適用するまでをメモしておきます。



(1)バックアップの取得

何かあったときに戻せるようにカスタムリカバリでバックアップを取得します。

(2)内蔵ストレージのバックアップ

ファクトリーイメージを適用すると内臓ストレージもクリアされてしまうので、PCなどにコピーしておきます。

(3)ファクトリーイメージ,カスタムリカバリのダウンロード

自分の機種に合ったファクトリーイメージ,またカスタムリカバリのイメージをダウンロードします。
ファクトリーイメージは先ほどのURLから。
カスタムリカバリについては、ご自分の機種に合った好きなモノを選んでダウンロードしておきます。現在の選択肢としてはClocckworkMod RecoveryまたはTWRP(TeamWin Recovery Project)ですが、機能の多さから私はTWRPを選んでいます。 (2013/11/20時点の最新は2.6.3.3)

TWRP2
http://teamw.in/project/twrp2

(4)Android SDKの導入

導入というより確認が正確か? ファクトリーイメージの適用にはPC側でfastbootを実行します。
このfastbootはAndroid SDKに含まれています。(インストールディレクトリの/android-sdk/platform-tools/下)

導入した後はfastboot,adbともにいろいろ使う機会もあると思うので、環境変数PATHに設定しておくと便利です。

(5)ファクトリーイメージの展開

ファクトリーイメージは「occam-krt16s-factory-2006f418.tgz」というようにtar.gzip形式のファイルで提供されています。これを展開します。私は7-Zipを利用しています。

7-Zip
http://sevenzip.sourceforge.jp/

tar.gz → tar → で以下のようなファイルが入ったフォルダが作成されます。
bootloader-mako-makoz20i.img
flash-all.bat
flash-all.sh
flash-base.sh
image-occam-krt16s.zip
radio-mako-m9615a-cefwmazm-2.0.1700.84.img

(6)ファクトリーイメージの書込

いよいよデバイスにファクトリーイメージを書き込みます。
バッチファイルからのfastboot flashコマンド実行でイメージを書き込みますが、そのために端末側をfastbootモードにして起動する必要があります。

Nexus 4では電源を一旦落とした後、VOL DOWNキーと電源キーを同時に長押しすることでfastbootモードで起動します。 この操作が苦手かつadbコマンドが利用可能な環境にある場合は、PCに接続し「adb reboot-bootloader」コマンドを実行すると端末がfastbootモードで起動します。

次にPCと端末を接続し、展開したファクトリーイメージのフォルダに含まれている「flash-all.bat」を実行します。(Windowsの場合。OSXやLinuxの場合はflash-all.sh...だと思う)

コマンドプロンプトのウィンドウが開き順次イメージファイルの書き込みが行われます。
書き込みが終了すると端末が再起動します。

(7)端末の設定

画面の指示に従い、初期設定を行います。 Googleアカウントの登録を行うと、Playストアから導入していたアプリで復元可能なものの復元が自動的に行われます。アプリの復元はGoogleアカウント登録後直ちに行われるとは限らず、開始までしばらく時間がかかる場合があります。

(8)プートローダーのアンロック

カスタムリカバリやカスタムカーネル導入するためにはブートローダのアンロックが必要になります。ただしこれを実行すると実行時点で端末が初期化され、さらにメーカー保証の対象外となる可能性があります。実行するメリット・デメリットを考慮し自分で判断してください。

ファクトリーイメージを適用したときと同様に、端末をfastbootモードで起動しPCに接続します。
PCのコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。

fastboot oem unlock

これでブートローダーアンロックは完了です。

(9)カスタムリカバリの導入

カスタムリカバリの導入を行います。再度端末をfastbootモードで起動しPCと接続します。
(3)で入手しておいたカスタムリカバリのイメージファイル名が「openrecovery-twrp-2.6.3.3-mako.img」の場合、以下のようにコマンドを実行します。

fastboot flash recovery openrecovery-twrp-2.6.3.3-mako.img

(10)root権限の取得

以下から最新のSuperSUを取得し、カスタムリカバリのInstall zipメニューから適用します。

SueperSU v1.75
http://download.chainfire.eu/368/SuperSU/UPDATE-SuperSU-v1.75.zip

あとは適宜バックアップの復元などを行えば作業は完了です。

今回初めて、
1.ファクトリーイメージ適用
2.Playストアアプリの自動インストールを待つ
3.TWRPをインストール
4.SuperSUインストール
4.ファクトリーイメージ適用前に取得したバックアップからdataのみリストア
という手順で作業を行いましたが、ほぼ完全に環境を回復できました。
これは楽ですねー。









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